以前、3Dスキャナーを購入した。
特に、Einstar Vegaはポータブル型で、
お手軽に3Dスキャンをすることが可能であり、
テクスチャマッピングを完了したあと、STLファイルがダウンロードできる。
このSTLファイルを、そのままFusion 360にインポートしても、
モデルの位置がワールドの原点に対して、適当な位置にあるので、形をコピーするにも使いにくい。
そこで、BlenderでSTLモデルの位置を移動させ、角度を調節する。
原点移動
起動した瞬間から作業が開始できる。
ここら辺の立方体やカメラは邪魔なので選択→Deleteで削除する
起動
STLをインポートする。
Edit Mode
対象物を選択し、[Tab]キーを押すか、左上のメニューからEdit Modeを選択することで、モード変更がなされる。
三角形の辺が強調されるモードになっているので、
原点を移動させたい頂点を選択する。
[Mesh]→[Snap]→[Cursour to Selected]
でカーソルが選択された頂点へ、移動する。
[Tab]キーを押して、「Object Mode」に戻ったあと、
対象モデルを右クリックメニューから
「Set Origin」→「Origin to 3D Cursor」で原点が移動する。
モデルの中心座標の移動前
モデルの中心座標の移動後
モデルの原点を移動させたので、ワールドに対してずれた位置にあることになっている。
このLocation X/Y/Zをすべて0にすることで、
モデルの原点とワールドの原点が一致する。
角度の変更
位置が移動できたところで、次は角度の調整を行う。
X/Y/Zの軸方向を見て、どの軸から見ても納得のいく角度になるように
Rotation X/Y/Zを調節する。
その後、モデルを選択し、「Ctrl + A」を押すと、「Applyメニュー」が出てくるので、ここで、「Rotation」を選択することで、設定したTransformを適用できる。
回転が適用されて、今の角度がデフォルトになった(なので、右下は0になった)
エクスポート
FileメニューからSTLをエクスポートする。
確認
Fusion 360でSTLをインポートすると、
先ほど設定した位置に、原点があることがわかる。
所感
今回編集した対象はPGYTECHのサクションカップの部品で、
Insta360とともに、車に取り付けたときのサイズ感や、位置を確認したかった。
あわよくば自作の部品を追加してよりコンパクトにまとめることが可能かと考えている。
いままで3D制作などもトライしたいと思い続けていており、
Blenderなどもインストールするまではやったことはあったが、
とにかく操作できることが多く、ネットで知らべた参考サイトも必ずしも自分がやりたい作業と一致しているとは限らなかったので、
始めるのが難しいと感じていた。
しかし、今回のこの作業の半分ぐらいをChatGPTに聞けたことによって、スムーズに作業をこなすことができた。