e-tipsmemo

ごった煮

久しぶりに基板を発注し、実装まで注文(JLCPCB)

Ethernetの基板てあんまりないよねってことで、JLCPCBに発注した。
WT32-ETH
とかいうものがあるが、技適マークがなくて本当に大丈夫かと思っている。
有線接続だけならよいのか?


(あんまり評価もついてなくてちょい怪しい)

Microchipの10BaseTのLANコントローラーは自分では実装が大変そうなので、JLCPCBに部品実装まで注文した。

部品実装自体は、以前にPCBGOGOで頼んだことがあったが、エクセルでの部品指定が面倒だったため、少し大変だった記憶がある。

KiCADで設計

いろいろと参考にし、書き上げる。

発注データ

JLCPCBへの発注データはプラグインが簡単

JLCPCBへ注文

裏面に部品実装がなくても、2-layerで注文が必要だった。
アセンブリサービスをチェックして、だいたいこんな感じ。

何よりも感動したのが、部品を勝手に選んでOK/NGを選択できる。
JLCPCBが部品を買ってくるところは
www.lcsc.com
なので基板設計時にMouser/Digikeyではなく、ここを基準にしようと思った。

製造中

2-layreだとほぼ1-2日程度で基板の製造はわった様子。
注文前の部品選択時には、マイコンの位置がずれていたが、

製造直前に確認する画面では、位置が正しくなっていた。

この件についてサポートにメールしてみたところ
「部品の回転ビューは必ずしも正しく実装の位置を示しているわけではないので心配するな」といった感じの返信をもらった。

これにて製造&実装Go
~~~~~~
気長に待つこと2週間程度

表面実装基板が出来上がってきた。

LANチップは裏面にもパッドがあるが、そこには大きなViaを開けてあるので
動作しなかったら後ではんだを流し込んでGND接続する予定。

その他

久しぶりにKiCADを使用したらいつの間にか V9になっていた。
操作感はほとんど変わっていないような気がするが、
一部差動配線の実行方法は変わっていた気もする。

ESP32はライブラリも作例も豊富で簡単な周辺回路で動作するし安いのでとても良い。


BlenderでSTLファイルの位置と角度を修正する

以前、3Dスキャナーを購入した。

特に、Einstar Vegaはポータブル型で、
お手軽に3Dスキャンをすることが可能であり、
テクスチャマッピングを完了したあと、STLファイルがダウンロードできる。

このSTLファイルを、そのままFusion 360にインポートしても、
モデルの位置がワールドの原点に対して、適当な位置にあるので、形をコピーするにも使いにくい。

そこで、BlenderSTLモデルの位置を移動させ、角度を調節する。

準備

Blenderを入手する。
最近はWindows Storeからもインストールすることが可能となっていた。

原点移動

起動した瞬間から作業が開始できる。
ここら辺の立方体やカメラは邪魔なので選択→Deleteで削除する

起動

STLをインポートする。


Edit Mode

対象物を選択し、[Tab]キーを押すか、左上のメニューからEdit Modeを選択することで、モード変更がなされる。

三角形の辺が強調されるモードになっているので、
原点を移動させたい頂点を選択する。

[Mesh]→[Snap]→[Cursour to Selected]
でカーソルが選択された頂点へ、移動する。

[Tab]キーを押して、「Object Mode」に戻ったあと、
対象モデルを右クリックメニューから
「Set Origin」→「Origin to 3D Cursor」で原点が移動する。

モデルの中心座標の移動前

モデルの中心座標の移動後

モデルの原点を移動させたので、ワールドに対してずれた位置にあることになっている。
このLocation X/Y/Zをすべて0にすることで、
モデルの原点とワールドの原点が一致する。

角度の変更

位置が移動できたところで、次は角度の調整を行う。
X/Y/Zの軸方向を見て、どの軸から見ても納得のいく角度になるように
Rotation X/Y/Zを調節する。


その後、モデルを選択し、「Ctrl + A」を押すと、「Applyメニュー」が出てくるので、ここで、「Rotation」を選択することで、設定したTransformを適用できる。

回転が適用されて、今の角度がデフォルトになった(なので、右下は0になった)

エクスポート

FileメニューからSTLをエクスポートする。

確認

Fusion 360STLをインポートすると、
先ほど設定した位置に、原点があることがわかる。

所感

今回編集した対象はPGYTECHのサクションカップの部品で、
Insta360とともに、車に取り付けたときのサイズ感や、位置を確認したかった。
あわよくば自作の部品を追加してよりコンパクトにまとめることが可能かと考えている。

いままで3D制作などもトライしたいと思い続けていており、
Blenderなどもインストールするまではやったことはあったが、
とにかく操作できることが多く、ネットで知らべた参考サイトも必ずしも自分がやりたい作業と一致しているとは限らなかったので、
始めるのが難しいと感じていた。
しかし、今回のこの作業の半分ぐらいをChatGPTに聞けたことによって、スムーズに作業をこなすことができた。

patchelfというものがあるらしい

e-tipsmemo.hatenablog.com
以前Ubuntu 22.04 で録画サーバーを立てていた。
それ以降も様々なものがアップデートされており、新しい構成要素を調査した。
その1つとして、recisdbがあった。
GitHub - kazuki0824/recisdb-rs: recisdb-rs and b25-sys are more convenient Rust wrapper for libaribb25. recisdb can read both Unix character device-based and BonDriver-based TV sources.
recisdbは、recpt1の置き換えを図ったもので、Rustで書かれている。

導入にあたり、依存関係で困ったので、それを変更する方法を調べた。
ChatGPTに聞いたところ、patchelfというのを使用することができるらしい。

patchelf --replace-needed [置き換えたい対象ライブラリ] [置き換えた後のライブラリ] [対象のバイナリ]

これを使用し、ビルドしたバイナリの依存を、現環境のrecpt1が依存をしていたものにそろえたことで、現環境にこれを置き換えることができそうだった。

感想

Googleで検索しまくれば、patchelfを見つけ出すことはできたかもしれないが、非常に時間がかかったと思う。
ChatGPTを使用したことで、より短時間で見つけ出すことができた。

Einstar VegaとStarvision 使用感

以前、Einstar vegaを購入した

機能の問題はなく、使えている。

いいところ

  • 3Dスキャンができる
  • ポータブルタイプ
  • 処理も完結できる
  • クラウドにアップロードできる
  • 動きがスムーズ(スキャンモード切替以外)

もう少しなところ

  • 画角が狭い
  • 少し重い
  • バッテリー持ちが悪い

ダメなところ

  • 有線接続で、Starvisionに転送しようとすると、転送途中で接続が切れる

Starvision

EinstarのStarvisionの使い方がなんとなくわからなかったのでChatGPTに聞いた。

Googleで手順を調べるよりも楽だった・・・

Starvision
3Dプリンターでスタンドでも作ろうかと思って某ゲーム機をスキャンしたかったが、なかなか難しい

画面が反射すると、そこはスキャンできないのでテープで紙を張ってみたがあまり効果がなかった。
重いので、回転台を買って、スキャン対象を回転させたほうが良いかもしれない。

3Dスキャナー Shining 3D Einstar Vega

以前3Dプリンターを買った。

3Dプリンターで、何かしら既製品の修理、機能を拡張、補助するようなパーツを作るとき、
既製品のサイズを測って、それを3D CAD上で再現するのが大変。

なので3Dスキャナーを購入する。

3Dスキャナーは、産業向けの非常に高価格のものがよくイメージされるが、近年は手頃な価格の3Dスキャナーが登場していた。

メーカー

Youtubeでメーカーを調べる。

  • Revopoint
  • Shining 3D
  • Creality
  • 3Dmaker pro

Revopointが最もYoutubeでレビュー(案件)されているように感じる。
また、多くのラインナップを出していてモデルチェンジも頻繁な印象。
Crealityと3Dmakerproも(案件)レビュー動画が多かったが、こちらは機種は多くはなさそう。

選定ポイント

  • 手軽さ
  • 値段(?)
  • 精度
  • ソフトウェア

低価格帯のほとんどのスキャナーはPC接続が必須であった。
使用状況を想像した場合、例えば屋外で使うなど、ケーブルの取り回しが非常に邪魔になると考えた。
そうすると、使うのが億劫になって使わなくなってしまうことが想定される。

なので、どうせ買うなら、近年登場しているPC不要で独立型のスキャナーを検討した。
ちょっと高いけど。

結論

Einstar Vegaを購入した。
当たり前だが、カメラを使用してスキャンしているので
黒い物体や、ガラス、メタリックや鏡面を持つ物体などはスキャンに向かない。

お試し

スターリンクアンテナの接続部分をスキャンしたもの。

テクスチャマッピング機能を有しているのもよいところであるが、
テクスチャの色が環境光に依存しているので
そのまま3Dモデリングに利用したい場合は、光源も考える必要がある。

その他

個人的にスキャンしたかった対象物である車の中や、アクションカメラ(Insta360 Ace pro)、その他ちょっとした製品などはメタリックな表面を持っていたりすることが多く、スキャンするのにちょっと苦労している。

KiCAD PCB Coild / PCB上でコイル作成

PCB上にコイルを構成したくて、
久しぶりにKiCADを起動している。
Ver6から Ver8へのアップデート。
PCB上でコイルを作成してみた。

githubにフットプリント部品として、コイルを生成するpythonコードがあるが、
エラーが出て実行できなかった。
https://github.com/spoter368/kicad-coil-creator

kicadのプラグインからインストールして使用する方法があるらしい。

ツールのインストール

kicadのプラグインコンテナマネージャーから

coilで検索して、インストールする。
「PCB Coil Generator」を使用した。
「KiCAD Coil Generator」は使用方法がわからなかった。

なぜか「インストール保留」などとなるので、
右下の「変更を適用」と押すとインストールが進む。
進まない場合があるが何回かトライしてうまくいった。

使用

PCBエディター上で外部プラグインから先ほどのプラグインを起動する

適当に数値を入れて「Genrate Coil」

カーソル位置にコイルが出現する(すごいお手軽)

フットプリント化

PCBエディタからフットプリントエディタを起動し、
「現在の基板からフットプリントをロード」すると生成したコイルを選択できる。
これを新規ライブラリとして保存すれば、シンボルへの割り当てにも使用できる。

多層コイル

PCBエディタで多層設定を行う。

再度Coil Generatorを起動すると、
増えたレイヤーを含めたコイルを生成できるようになる。

ただし、4層以上のレイヤーを持つコイルをフットプリントエディタで編集すると、ソフトウェアが落ちるので注意(VScodeで直接編集した)

まとめ

忘れないようにブログに書いておこうと思ったが、
あまりにも簡単すぎて内容薄くなってしまった。
KiCADもVer4の頃から考えると非常に便利になってきてかなりすごいと思う。
しかしそのころの操作感とはあまり変わっていないので、
過去の本などは引き続き参考になると思う。
回路ViewもPCBViewも相変わらず重いのも変わってないが。

今だったらChatGPTに聞くのかな?

3Dプリンター QiDi Tech Q1 proの購入

3Dプリンターをつかって何か作ってみたいと思い立った。

3Dプリンター自体は今回使用するのが初めてというわけではなく、
10年前に購入した、Replicator 2だったか2X というものを所有していたことがある。

MakerBot Replicator 2X--販売終了 — スイッチサイエンス

印刷範囲は広かったが、

  • 熱の閉じ込め具合-->印刷の安定性
  • 印刷速度-->トライアンドエラーのスピード
  • データの転送方法がSDカード-->使用がめんどくさくなる

などに難がありほとんど使用せずにしまい込んだままだった。
今回3Dプリンターを購入するに当たって、それらの点と価格を踏まえて、
新機種の購入のために、選定を行った。

代表的なメーカー

Amazonの評価から定番メーカーのあたりをつけてから、
ネットでの評判、Youtubeでの使用方法レビューの多さなどを参考に
メーカーを絞った。

  • Flashforge
  • QiDi Tech
  • Bambu Lab

機種選定ポイント

前の機種で不満だったポイントが解消されそうな機能を重視した。

  • サイズ(大きすぎない)
  • 密閉
  • 造形範囲
  • ソフトウェア
  • カメラ
  • WiFi
  • 印刷速度
  • 値段(10万円以下が望ましい)
  • ディスプレイ(キャラクターディスプレイはわかりにくくて嫌)
  • オートキャリブレーション

Flashforgeはあまりサイズが大きくなく、他社2つと比べて、
同価格帯で機能が乏しいと感じた。

Bambu labのものはちょっと高い気がした。
多色印刷できる拡張ができるのはしらなかった。

QiDi Techは安めのモデルも売っていると思った。

少し前は、X-Max 3か、X-Plus 3にするのか迷っていたが、
検討していた時点の2024年4月?に出たばかりの Q1 Proがよさそうだと感じた。

過去の機種と比べて、四角の形状から飛び出る部分が少なく、メカ感が少ない。
シンプルな形状をしていると感じた。
デザインに、メカメカしい印象を受ける機種は、メカ=メンテナンスが必要だと思わせる印象があった。

参考サイト
【QIDI Plus4登場】QIDI TECHのFDM3Dプリンター徹底比較!【Q1 Pro/X-Max3】

第一印象

到着し、フィラメント設定やWiFi設定後
特別な設定無しに、シンプルな印刷物を出力してみた結果
十分綺麗に印刷することができた。


その他

Amazonでも取り扱っていた2024年7月ごろに購入した。
しかし2025年1月には売り切れとなっている。

本体だけの購入だとフィラメントがついてこないので別途購入する必要がある。

標準搭載のノズルは0.4mmである。
細かい造形をしたい場合は、0.2mmのものを別途購入する必要がある。
(QiDi Tech公式サイトから購入したほうが1000円ぐらい安い)



多色印刷は興味を惹かれるが、購入時点でのQiDi Techのプリンターラインナップには、その機能を有したものが存在しなかったことと、
造形物の色を頼りにしたものを作る想定がなかったので、現時点は必要ないと感じた。
2025年、多色印刷が可能なQiDi Techの新製品が出るらしい。